髪の毛に清潔感を。。
「清潔感って、どうすれば出るんですか?」
こう聞かれることがあるのですが、意外とこの質問って奥が深いんです。
というのも、多くの人は「清潔感=清潔にしていること」だと思いがちです。でも実際はちょっと違います。
シャンプーしてても、髪がボサボサだったり、色がムラになっていたりすると、どうしても“清潔感”から遠ざかってしまうことがあります。
つまり、髪の「色」や「質感」も、清潔感に直結しているというわけです。
今回のお客様もまさにそんなお悩みを抱えてご来店されました。

とってもおしゃれな方で、今までにブリーチやパーマも楽しんでこられたそうです。
その気持ち、すごくわかります。やっぱり、髪ってファッションの一部ですし、ちょっと冒険したくなるとき、ありますよね。
ただ、その分だけ髪にはダメージが蓄積していきます。
さらに、白髪が気になるお年頃になってくると、「ダメージは避けたいけど、白髪はちゃんと隠したい」という気持ちが強くなります。
そこで、美容室でもいろんな方法を提案されることになります。マニキュアで優しく染めてみたり、リタッチだけしてみたり…。
結果的に「全部ちょっとずつやった」みたいな状態になりやすいんです。
そして、気づいたら髪が4色くらいに分かれてしまっている、ということも。
実際、今回のビフォーの写真(1枚目)では、髪にかなり色ムラがありました。

根元は暗め、真ん中あたりはオレンジっぽくて、毛先は明るく、ところどころ白髪も…と、正直なところ「まとまりがない印象」になってしまっていました。
でもこれ、決してその方がズボラだったとかじゃなくて、「ちゃんと悩んで、ちゃんと手をかけてきた結果」なんですよね。
とはいえ、やっぱり清潔感は欲しい。
そんな時に私が提案したのが「白髪ぼかしハイライト」です。
これ、最近よく耳にする方もいるかもしれませんが、ものすごくざっくり言うと「白髪を隠すんじゃなくて、白髪をぼかす」という方法です。

白髪に合わせたハイライトを入れることで、白髪が浮かずに自然に馴染んで見えるんです。
さらに、今回のように色ムラが目立つ場合は、ハイライトを重ねてあげることで色の統一感も出ます。
ダメージ部分は思い切ってカットすることで、手触りもぐっとよくなります。
そしてアフターの写真(2枚目)がこちら。

明るさに透明感が出て、白髪もふんわりと馴染んでいます。
「カラーしました!」って感じの重たさや違和感がなくなって、清潔感がぐんとアップしました。
仕上がった後、お客様が「なんか気持ちまでスッキリした〜」とおっしゃっていたのが印象的でした。
というわけで、清潔感を出すには「色を一色に揃える」ことが正解、というわけではありません。
白髪を隠すのも大事だけど、それ以上に大切なのは「今の髪の状態に合わせて、ちゃんと整える」ことなんだと思います。

整っていると、人って自然と清潔感が出るんですよね。不思議と。
もし今、「なんか髪の印象がゴチャついてるかも」と感じている方は、白髪ぼかしハイライト、選択肢の一つとして考えてみるのもいいかもしれません。
気軽に相談してもらえると嬉しいです!
それでは、また次回のブログでお会いしましょう〜。
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