小学生が育毛剤!!?それって少し異常じゃない?
〜コンプレックスの正体〜
どうも✂️佐賀で【田舎のカリスマ美容師】をしている太田雄二郎です。
今日は少し個人的な体験談を書こうと思います。
小学生の僕と「育毛剤」
実は僕、小学四年生の頃から育毛剤をつけていました。
今振り返ると「小学生が育毛剤なんて異常!?」と思いますが、それは友達の些細な一言から始まります。
体育の授業が終わると、顔は真っ赤。汗で髪はペタッと張り付き、まるでカッパみたい。

(僕は今でも多汗症で汗っかき。たまに人から「顔赤いけど、大丈夫!?」と心配されるほどです。)
その姿を見た友達から「お前将来ハゲるぞ」と言われた言葉が、子供心に深く突き刺さったんです。小さい頃って傷つきやすいですよね。
そこから「自分はハゲになるんじゃないか」という不安が始まりました。(早すぎw)
でも当時の僕にとっては一大事で、人に背後に立たれてツムジを見られるのが怖いくらいでした。
母から渡された一本のボトル
母は美容師でした。何度も「どうにかならないの!?」と相談する僕に、母が渡してくれたのは一本の育毛剤。
「じゃあ、これをつけてみなさい」

それは当時、美容室で売られていた育毛剤。三十年以上前のものなので、強い香水のような匂いがしました。まるでデパートの化粧品売り場の匂いです。
でも僕にとっては「これで治る!」というお守りのような存在。
毎日欠かさず頭皮に擦り込み、ゴシゴシとマッサージ。友達の家に泊まりに行くときも必ずお風呂に入り、育毛剤をつけて行くという徹底ぶり。
友達からは「なんか臭くない!?」とツッコまれましたが、それより頭皮が大事でした。。
八年間の習慣、そしてやめた瞬間
その生活は18歳で東京に上京するまで続きます。
約8年間。小学生からずっとですから、やっぱり異常ですよね。
一人暮らしを始めると、洗濯やご飯の準備など色んなことに追われて面倒くさくなった僕は気づきます
「髪、増えてないじゃん。。」 と。
いつか増えるかも!!?と信じて八年間も続けてきたのに、結果が出ない!!!
疲れてしまって、八年間続けてきた努力をやめてしまったんです。
ところが二十歳になって鏡を見て驚きました。
おでこが少し【後退】していたんです。
そのときハッとしました。
「増えてはいなかったけど、減ってもいなかったんだ」と。
(少し大袈裟かもしれませんが、成人式などで久しぶりに会った友達の中に、すでに髪が薄くなっている人いませんでしたか!?僕はそれにならなかったんだと思ったんです。)
コンプレックスの恐ろしさ
今思えば、あの育毛剤に効果があったとは考えにくいです。
でも、あの頃必死にやっていたマッサージや頭皮を大事にする習慣は、確かに髪を守っていたんだと思います。マッサージは効果絶大 (今でも髪の毛はありますよ。)
ただ、ここで本当に伝えたいのは「マッサージの大切さ」以上に、コンプレックスの恐ろしさなんです。
僕は美容師をしていてブログを書く為に、noteで色んな方の記事を読みます。
クセ毛の方の幼少期からの体験談。白髪が気になる方のグレイヘア日記。
そこで共通して感じるのは、根元が一センチ伸びただけでクセが気になる。白髪が数本出ただけで凹む。
冷静に考えれば「そこまで気にしなくても」と思えることでも、当事者にとってはそれが全て。
周りから「そんなことないよ」「それもあなたの個性だよ」と言われても、受け入れられない。
それがコンプレックスの本質であり、恐ろしいところだと、美容師をしながら強く感じます。
読んでくれたあなたへ
もし今、髪に関する悩みを抱えている方がいたら。
もしかすると、それは強い自分だけのこだわり――【コンプレックス】かもしれません。
「自分だけがおかしいのかな…?」と疑問を持ち、一歩引いて客観的に見てみることも、解決策のひとつになるはずです。
とにかく、髪のことで悩んでいるなら我々美容師にぜひ一言ご相談ください✂️
このブログが、少しでも冷静に考えるきっかけになれば嬉しいです⭐️
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